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眼科・眼鏡店用機器の専門メーカー株式会社ニデック様は弊社の支援サービスをご利用いただき、社員用託児所「ぴっころ」を2010年6月に開設されました。開設までの経緯や現在の運営状況などについて人事課ご担当者にお話を伺いました。
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働きやすい環境をめざし託児所構想をスタート
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ニデック様が託児所構想をスタートさせたのは2008年11月。キャリア継続への阻害要因を少しでも減らし、多様なニーズを持った社員がフルタイムで仕事に集中できる環境をつくることが目標でした。また、本社および主要工場がある愛知県・蒲郡市エリアでも待機児童問題が深刻化しており「年度途中で保育園に入れることが難しく、1年後に復帰できるかどうかわからない」「近くに親族もいない」という声が社員からあがっていました。そんな中、社員寮の新設計画に伴って1階に託児所を開設する構想がスタートしたのです。
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助成金ほか、様々な面で支援サービスをフル活用
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託児所構想が持ち上がってから工事に入るまでの準備には、トットメイトの託児所開設支援サービスを活用し、1年をかけました。「この分野専門のスタッフは弊社にいませんでしたので、数々の実績をお持ちのトットメイトさんに設計、工事の段取り、運営から細かい備品などの用意まですべて相談しました。こちらでやったことと言えば、公的助成を受けるための書類を準備することぐらいでしたね」と人事課長の担当者さんも負担軽減のメリットを実感されています。「かけられる経費にも限りがありますので、想定している託児所の規模・内容からみて、よりよい保育を実施するためにどのような公的助成が受けられるかは重要なポイントですが、トットメイトさんはこの点についても実績をお持ちで、様々なアドバイスを頂き、とても助かっています。」
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「安全・安心」がモットーの手厚い保育が好評
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「完成した託児所は社員への利用説明会で好印象でしたし、開所から1年後に実施したアンケートでも『一人ひとり手厚く見守ってくれていて助かる。できれば入学までお願いできたら…』『保育所の空きが出るまでの暫定的な対応が助かった』といった評価をいただいています」と、担当者さん。「安心・安全」モットーとして設備・環境・カリキュラム、あらゆる面において納得のいく水準を実現されています。
また、この託児所は海に近い立地のため、万が一の津波をも考慮。避難計画や訓練内容の企画・訓練の実施もトットメイトに依頼し、「安全・安心」をより確かなものにしています。
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「子育てサポート企業」としてさらなる取り組みを推進
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同社では社員が産休に入る時点で託児所の利用希望を確認しているほか、託児サポートを必要とする男性社員の利用もあるとのこと。今後も子育て支援・就労環境の向上を目指して、充実と利用促進を図っていく予定です。「他の企業の視察もあり、自治体からも注目をいただいております。働きやすい環境づくりに努めることは、よりよい人材の確保につながります」と、開設効果について語る担当者さん。厚生労働省の次世代育成支援対策推進法の目標基準に達した「子育てサポート企業」に与えられる「くるみんマーク」の取得に向けても準備を進めているそうです。